新着記事

暮らしを深く考えられる本

2022/6/16

自分を開示した先に出会えるもの【メタモルフォーゼの縁側】

30歳も過ぎると、なかなか新しい友達もできず、決まった人間関係の中で生きるようになってきているように感じます。それはそれで心地良いのだけど、もし新しいつながりができたら…そう思うときもたまにあります。 「メタモルフォーゼの縁側」は、BL小説を通して高校生女子と70代の老婦人が、ゆっくりと友情を育てていく物語です。 年の差の友情 メタモルフォーゼとはドイツ語で「変身」「転身」という意味を持つ単語です。内気なBL好きの高校生うららと、何年振りかに漫画を買ってBLに目覚めた市野井さんとの友情が、市野井さんの家の ...

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暮らしを深く考えられる本

2022/6/5

毎日してるのに、一向に習得できないこと【感じるオープンダイアローグ】

オープンダイアローグとは フィンランドでは、精神的に困難を抱えた人の8割が、オープンダイアローグと呼ばれる「対話」によって回復している。 「感じるオープンダイアローグ」は、精神科医の森川すいめい先生によって書かれた書籍です。フィンランド発祥のオープンダイアローグは、精神的な困難に直面した人とその周りの人、医師を始めとした医療チームで行う対話を通して回復につなげていく方法だそうです。 私はオープンダイアローグという言葉を、この本で初めて知りました。とあるサイトの選書になっていたこの本を、さまざまな種類の椅子 ...

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暮らしを深く考えられる本

2022/6/5

うまくいかなくても、周りにある可笑しみを集めながら【すべて忘れてしまうから】

「ボクたちの人生は、なぜか忘れられなかった小さな思い出の集合体でできている」「すべて忘れてしまうから」の帯の言葉です。 昔を懐かしむ回顧録的エッセイや物語が若いころから好きで、帯の言葉を見た瞬間、「自分の好きなタイプのエッセイだ!」と思いました。日常の中の切なさとか、儚さ、虚しさを拾って、的確に表現されていたなあと思います。 しかしそれ以上に感じたのは、不思議な清々しさでした。 過ぎていく時間を、可笑しみとユーモアでつづる このエッセイは燃え殻さんの、いずれ忘れてしまうだろう日々が書かれています。 夜勤中 ...

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何か書きたいとき

2022/6/5

平凡な私が、書くことに携わる方法【書く仕事がしたい】

私が小さい頃から考えている「執筆業」は、想像力と表現力と語彙センスで読み手を魅了する芸術家、というイメージです。 この本は、ライターという漠然とした「センス」の世界で、自分のような人間が努力する方法を知るきっかけとなりました。 今すぐに実践したいと思える、機動力に溢れた本 著者の佐藤由美さんは日本初のヘアライターであり、書籍ライターやエッセイストとしても第一線で活躍されています。 手に取ったきっかけは題名です。書く仕事がしたい…ライターや小説家、エッセイスト、どれにも気後れがしている自分にとって、とにかく ...

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